2011年5月7日土曜日

資生堂、異業種コラボ開発活発 コニシと「長持ちファンデ」新素材

 資生堂は5日、接着剤大手のコニシと共同で、毛穴やくすみを隠すファンデーションの効果を長持ちさせる新素材を開発したことを明らかにした。ファンデーションは皮脂と混ざることで崩れてしまうが、新素材はその皮脂を効果的に吸収する。資生堂が2月に発売する新商品に採用される。資生堂はこれまでもコニシとヘアワックスの整髪成分を共同開発したことがあり、異業種との連携を一段と強めている。

 ファンデーションは顔に塗ったあとに皮脂と混ざると、浮いてしまって崩れがちになる。これを防ぐために皮脂を吸収する素材が配合されているが、従来の素材は肌への密着性や質感を高めるため、ファンデーションに入っている油分まで吸収しててしまい、化粧崩れを防ぐ効果には限界があった。

 これに対し、両社が共同開発した「皮脂センサー吸収パウダー」は、皮脂だけを吸収させることに成功。その結果、「化粧持ちをアップさせ、皮脂による顔のてかりも抑えられるようになった」(資生堂)という。もとになったのは、コニシがウレタンの合成技術を応用して開発した素材で、皮脂の主成分である油分のオレイン酸を選択して吸収する。皮脂との親和性を高め、吸収効果をアップさせた。

 新素材は資生堂の主力のメーキャップ化粧品ブランド「マキアージュ」から2月に発売する春夏シーズン用のファンデーション「ライティング ホワイトパウダリーUV」に採用される。新商品は、光をあらゆる角度から透過させて肌の rmt アラド戦記
奥に送り込む成分を配合しており、「透明感のある肌」が実現できるという。

 資生堂とコニシはこれまでにも整髪成分を共同開発している。べたつかずに何度でも整髪できるうえ、髪形を持続できるのが特徴で、2008年8月発売の男性化粧品ブランド「ウーノ」のワックスに採用された。

 資生堂は製品開発で外部との連携を積極的に進めており、コニシとの共同開発は、画期的な製品につながった例だ。資生堂は今後も「化粧品の常識にとらわれない技術革新」を目指していく方針。(中村智隆)

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引用元:RMT

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